第31章 初めての
涼太が私の腰を掴む。
奥まで貫かれている感覚に、気を失いそうだ。
「ひぁ……あ……も、もう……」
「ゴメンね、みわ。もーちょっと、頑張って……」
「っ……んあ! ああっ!」
涼太がまた、ゆっくりなグラインドをし始めた。
「一番敏感な時に、動かしてゴメン。はっ……は」
大きな音で私の蜜壺が鳴く度に、目の前が弾け快感が突き抜ける。
もう、わけがわかんない。
「みわ……今……ちゃんと、オレと一緒に気持ちよくなってくれてる……?」
「あ……きもち……い、もう……あっ……や、またっ……」
「女のコは1回イクとその後がずっとイキやすいんスね。乱れてる姿がたまんねぇっスよ……」
くりくりっと陰核を刺激しながら乳首も口と手で愛撫し、彼自身を出し入れされる。
何、これ。
や
あ
もう
「やあっ……あ、あ、あううっ!」
「すげ……みわ、またイッちゃったんスか、えっちな子っスね……」
やだ、もう、気持ち良すぎて、苦しい。
しんじゃう。
「あッんッ……涼太……ッ……も、もう、だめ……ぁ……ゆるして……」
「ん、オレももう……ッ」
涼太が2回目の射精を迎えた。
いく時の顔が、目に焼き付いた。
2人で、まるでバスケをした後のような息遣いと、滝のような汗。
タイマーをかけていた空調が切れてしまったようだ。
「みわ、ヘイキ?」
朦朧とした意識の中で甘く、優しい声が響く。
「……も……しにそう……」
身体に全く力が入らない。
彼自身が引き抜かれても身動き一つ取れず、まだ私は足をみっともなく広げたままだ。
何度もいった反動で下半身はビクビクと痙攣を続けている。
涼太はそっと私の足を閉じ、身体を横向きにしてくれた。
「はあ……っ、はあ……っ」
「みわ、キツい? 少し眠る?」
優しく頬を撫でられると、またなぜか涙が出てきた。
「痛いスか? ……オレ、がっついちゃって、無理させて……ゴメン」
「違うの……幸せで」
幸せだ。生きててよかった。
あの時、死ななくてよかった。
大好き。
声を上げて泣き出す私をいつも通り優しく抱きしめてくれた。
「理性がぶっ飛んでる時ばっか言っちゃうけどさ……みわ、愛してる」
「ずっ、わたしも、大好き……!」