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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第31章 初めての


「ご、ごめんなさい、疲れてるって言ってたのに……」

どう切り出すか1日考えたのに、この出来だ。

黄瀬くんは今日疲れてるって言ってるのに、すっごい自分勝手な事を言ってしまって。

「あの、別に今日じゃなくても、あの、」

「みわっち……嬉しいっスよ、オレ」

私が大好きな、優しい声だ。

髪にキスをしていた唇が少しずつおりて来て、おでこから鼻筋を通り、頬にキス。

目が合って、へにゃっと笑う黄瀬くんが無邪気で可愛くて、でも格好良くてドキッとする。

「みわっち……」

目に溜まって流れ落ちた涙を舐めとった舌が、耳から順番に性感帯をなぞっていった。

「ん、ん、……っ」

黄瀬くんの指にも舌にも、余裕がない。
本能のまま求めている、獣のように。

「っんんんぅっ……」

かくいう私も、あっという間に全身から力が抜けていく。

「……ごめん、オレ……止めらんねー、かも」

そう言って見つめた瞳があまりにキレイで。
まるで、宝石みたいだった。

こんな人に求められてるんだ。
私だって、黄瀬くんの全部が、欲しいよ……。

「んんっ……」

「みわっち……緊張してる? いつもみたいに可愛い声、きかせて」

背筋とか、首筋とか、触られると驚くほど気持ちよくて。
更に胸を愛撫されながら耳を攻められると声が抑えられない。

「……っあ……ッ」

「この部屋、防音しっかりしてるから。合宿所とは違うっスよ……」

気持ちいい所はすっかり知り尽くされてる。
触れるところ全てが沸騰しそうなほど熱く、快感を求める欲望がせり出してくるのを感じる。

「あっ、ああアッ」

「いー声……もっと、聞かせて……めちゃめちゃ興奮する」

指は、興奮して充血し敏感になっている陰核を刺激してくる。

「あ、やあ、そこだめっ」

ここは、気持ち良すぎて怖い。
身体が跳ね上がる程感じてしまう。

最初にされた時よりも、毎回毎回気持ち良さが上がってくる。

「あっ、うっ、あああっ、んん!」

身を捩って快感から逃れようとしても、勿論逃がしてもらえるわけがない。

「みわっち、可愛い」

黄瀬くんの甘い声に、耳が溶けそうだ。


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