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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第28章 デート


「ほんっと……みわっちの事好きすぎて、怖くて迂闊に触れないんスよ」

「っ、それってどういう……んん」

キスの合間合間で話すから、全然話が頭に入って来ないんですけど……!

「ホラもう……抑えらんね」

「っは、あ……んぅ……」

気持ちいい。外なのに。
皆に見られちゃう。声出しちゃだめ。

ぐるぐるぐるぐるいろんな単語が目の前を回っていく。

「ちょ、ちょっと、まって……!」

「待てないっス」

「んっ!」

最初は啄むだけの軽い口づけだったのに、徐々に舌や唾液が絡んできて、まるでベッドの上でのキスのように、熱く、深くなっていく。

「は……ぁ……はあ……っ」

我を忘れてひたすらに舌の動きを追った。

「っは……みわっちの唇……きもちい」

「もうだめ。だめだってば……!」

なけなしの理性で現実に戻ろうとするけど、後ろから支配されているので逃げ場がない。

「みわっち、逃げないで」

「ね……黄瀬くんっ、やあ……」

「その声と顔、逆効果なんスよ……ッ」

ああ、どうしよう気持ちいい。
ぞくぞくと背中を抜けていく快感に身を任せられたら、どんなに楽か。

でも、今日はだめなんだってば……!

「みわっち……」

震える足も、身体ごと黄瀬くんの熱い身体に抱き止められて、身動きひとつ取れない。

「はぁ……はぁ……」

「みわっち、ごめん……こないだセンパイ達の邪魔が入っちゃった時の続き、したいんスけど……」

弱々しい声で囁く魅惑的な言葉。
でも。

「あ、あの……」

「ダメ……?」

手が、顔から段々降りてきてスカートの裾から中に入ってこようとする。

だめ。だめ。

「あの、ダメ、今日は……!」

咄嗟にスカートの上から黄瀬くんの手を捕まえる。

「……きょ、きょう……あの……せいり、なっちゃって……」

…………

沈黙。空白。


本当に、断るための口実じゃない。
そろそろ始まる時期だと思ってたら、ちょうど昼間、なっちゃって。

でも、わざわざ言うのもおかしいなって思ってたんだけど……。

え、今言うのやっぱり変だった?
別にエッチしようとは言われてないのに?
ううん、言われたよね?

ああ、やばい。滅茶苦茶恥ずかしい!


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