• テキストサイズ

【黒バス:R18】解れゆくこころ

第82章 夢幻泡影


「な、なんか規模がすごい」

洗濯機を回している間に、スマートフォンでネズミーランドを検索してみたら……想像していたのと全く違っていた。

なんか、イベントとかアトラクションとか、なんかもう物凄い数だ。
待ち時間も、分表示になっているけれど、300……つまりは何時間も並ぶってことだ。

軽い気持ちで行きたいと言ってしまったけれど、これはそれなりに対策していかないと駄目かも……。
この暑い中、涼太が熱中症にでもなったら一大事だ。

……何着て行こう。
足元は……スニーカー? じゃ色気がないかな……白いスリッポン、汚れてきちゃったから洗っておこう。
ひとがいっぱい集まるところなら、ヒールはやめた方がいいよね。

ワンピース……とかじゃない方がいいかな。
パンツルックかな。
着るもの、着るもの何があったっけ。
Tシャツ……無地のばっかりだ。
……あとで改めて手持ちの服を確認してから、計画を立てよう。
アトラクションとかも……ちゃんと調べておかなきゃ、かな。




『ばっかじゃないの! そんなん黄瀬に任せときゃいいんだよ』

「えっ、えっ、そんなんって?」

遅めのお昼ご飯を食べて、何気なくスマートフォンをチェックしたら、あきからメッセージが入っていて。
内容は他愛のないものだったから、雑談をしているうちにネズミーランドの話に。

事前に調べなきゃならない事とか、準備しなきゃいけない事とかを確認したいと言ったら、この発言だ。

『熱中症対策だけして、可愛い服着たら後は任せちゃえばいいじゃん。あいつそういうの好きだもん。えへへってついて行けばいいんだよ』

「えへへって」

『そう、甘えればいいんだって』

「甘えれば……」

いつも甘えてばかりなのに、デートまでおんぶに抱っこでいいのかな……。



/ 2455ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp