第80章 進展
お腹の裏側を擦られると、すごく気持ち良くて、同時におトイレに行きたくなってしまって……いつもそのまま、潮を吹いてしまったりする。
でも、これはいつものそれとは違う。
明らかに強い感覚。
「涼……た、ぁ」
声が掠れてる。
本当にどうして私って奴は、色気をどこかに置いていってしまったんだろう。
「ん、どーしたんスか?」
微笑む涼太は、そんな事を気にしている様子もない。
その笑顔が、見てるだけで胸があったかくなるほどに素敵で……。
「あ、なんかすげー締まったっス……ね」
だめ、気持ち良すぎて訳がわからなくなる。
顔も身体も熱くて、結合部はきっと溶けてしまってるんだろう。
でも、でも。
「あの、涼太」
今度は一番奥まで突き込まれて、かと思えば浅い所を擦られて、強くなる快感と……。
何故か、いつもよりももっと気持ちいい。
でも、だめ、このままじゃ……。
「や、りょう、あの、ぬいて、あ、あっ」
抜いて……その言葉と裏腹に、腰は跳ねるように踊る。
「なぁんで……こんなに気持ちよさそなのに?」
変だ。身体が変。
気持ち良すぎて、力が抜けていく。
恥ずかしがってる場合じゃないかもしれない。
「あの……でちゃうの、まって」
「潮吹くの、分かるようになったんスか? いいっスね、吹いてよ思いっきり」
涼太は、私の弱い所を全部分かってる。
そこは今、絶対にだめ。
「やっ、ちがうの、ちがう、ちがうの、潮じゃな、なくて」
どうしよう。
恥ずかしい。
でももう余裕がない。
「あー……もしかして、ココっスか?」
的確にそこを刺激されて、なんとか身を捩らせて逃れようとしても、うまくいかなくて。
「っあ、お願い、だめ、だめ、お願い」
「……漏らしそう、ってことスか?」
さっきとは違った意地悪な微笑みにそう指摘されて、言葉通り顔から火柱が上がりそうなほどに恥ずかしい。