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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第80章 進展


みわの口内に残っていた精液が、フェラしてくれた後のキスで口に入った事がある。

なんていうか、どろっと粘ついてて、苦いっつーか、生臭い感じがして、とにかく不味かった。

無理。
アレはちょっと飲めない。
つーか飲みたくない。
もしみわからアレが出るとなったら……いや想像できねえっスわ。

「……、っ」

そう思ってたハズなのに、イク瞬間、反射的にみわの頭を抱え込むようにしてしまい、それに彼女も抵抗する事ないまま、口の中に出してしまった。

しかも、喉を鳴らしてる気配がする。

「こんなん飲んだら……ハラ、壊すって」

ダーメだって……そう思うのに、気持ち良さとなんとも言えない喜びで、胸ん中が埋まり始める。
征服欲が満たされてる、的な。
今、みわん中にはオレしかいない。
この瞬間が、言い表せないくらいに幸せだ。

求められるのは、当たり前だった。
特に女のコなんて、ちょっと笑顔を振り撒けばイチコロ。

性欲発散したくなった時に、相手に困った事はない。
一瞬だけ身体を重ねても、ココロまで重なる事はない。そんなキセキ、ありえない。
そんな時期もあったのに、今はそのキセキに出逢えた。

この子だけ、みわだけが居てくれればいい。

そんな相手に出逢えた事に、改めて感謝していた。

……それと同時に底から湧き上がってくる気持ち。

失うのが怖い

「みわ」

名前を呼ぶと、微笑みながら返ってくる返事。
当たり前のようで、当たり前じゃない。
どれだけ愛の言葉を伝えても、足りる気がしない。

唇を重ねる。
また不味いのが少しだけオレの舌にも纏わりつくけど、大して気にならない。

みわが、離れていってしまうのが怖い

みわと気持ちが繋がれば繋がるほど、その繋がりが固くなるほど、解けていってしまうのが怖くなる。

大切すぎて、大切すぎて。
壊れてしまうのが怖くなる。

大切なものが、譲れないものが出来るって、こんなにも重い事だったのか。

ああ、やっぱり途中で止めて貰えば良かった。みわと今すぐ繋がりたくて、仕方ない。

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