第80章 進展
「みわ……ぅ、ヤバい、って」
みわの喉奥に先端が当たって擦れると、まるで彼女の中に入っているかのような感覚。
同時に柔らかい唇と舌で包み込まれて、メチャクチャ気持ちイイ。
こうされるの、勿論初めてなんかじゃない。
みわは結構、積極的にやろうとしてくれるし……でもまあタイミングだったりオレのワガママだったりで、毎回ではないけど。
でも、こんな風にジッと見つめられながらは、された事がない。
まあるくてつやつやな瞳が、真っ直ぐにオレを見てる。
しかも、オレのを咥えながら。
考えるだけで、腰の辺りがゾクゾクする。
それに、こんなに一番奥まで彼女の口内を犯した事はない。
えずいたり、気持ち悪くなんないのだろうか。
喉の上のざらりとした部分は、彼女の膣内とよく似てる。
目一杯吸い付かれて、もうイキそうだ。
頭の中では、どうしたらいいかと会議を開いている。
口でされんのはめちゃ気持ちイイし、欲望に従えばこのままイキたい。
けど、そうすると次に復活するまでは結構時間がかかるわけで、つまりそれはみわん中に入るまでの時間が延びる訳で。
みわは気付いてんのか無意識なのか、時折お尻を振るみたいに、腰をくねらせる。
身体はオレを欲しがってるんだろう。
挿れて、イカせたいって欲もある。
結局全部欲望だらけだってコトにうんざりしながらも、最善を探し続ける。
うん、やっぱり挿れよう。
結構冷静に決めたつもり……だけど。
オレのために必死にしてくれてる姿が、可愛くて。
オレを見つめる瞳は、少し潤んでる。
苦しいのかも。もう疲れたのかも。
いよいよオレもイキそうだ。
下腹に力を入れて我慢しつつ、そろそろ離して貰って……と思ったら、みわの方が先に口を離した。
「涼太……」
もう疲れちゃった、とかごめんね、とかそう言う言葉が出てくるのかと予想していたら。
「世界でいちばん、大好き……」
消え入りそうな声でそう言うと、また喉の奥までオレを咥え込む。
なん、スかそれ。
脳内会議は気が付いたら解散してて、彼女ん中に挿れようという決意は、その言葉で呆気なく溶けて消えた。
「っ……、みわ」
辛うじてその愛しい名前を呼べた所で、オレの身体は頂点を迎えた。