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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第27章 海常祭


「黄瀬君、全然起きませんね」

黒子くんが覗きに来る。

確かに。これだけ騒いでるのに。
……普段そんなに睡眠深くなさそうなのにな。

しかし、皆がこれだけ見ているのに、膝枕ってめっちゃめちゃ恥ずかしいんだけど……!

でも起こすのはかわいそうだし……わあああどうしよううう!

と、ひとり葛藤していたら、青峰さんがスタスタとやって来て、黄瀬くんをひと蹴りした。

「オメーいつまで寝てんだよ!」

「ん〜……あれ……青峰っち?」

あの蹴りでもまだ朧げとは、さすが笠松先輩に蹴られ慣れてるだけある……!

「……あと5分……」

黄瀬くんはそう言って太腿に頬ずりする。
違う! これ枕じゃないって!

「黄瀬くん、皆来てくれたんだよ。起きて起きて」

観念して起こす事にした。
折角皆が来てくれたんだから、ね。

「ん〜……みんな……? あれ? 皆どうしたんスか?」

「おっせえんだよ!」

「いてえっ!」

流石の黄瀬くんも追加の青峰キックで目は覚めたようで。

「ごめんねきーちゃん、ラブラブ中に」

「いいっスよ。後でゆっくりするっス!」

ま、真顔で何言ってるの!

「黒子っちも火神っちも来てくれたんスね!」

「厳しい練習の合間の息抜きです」

「おっ、これもうめーな」

「そういえばさっき、ミドリン見かけたよ! 高尾君と仲良さそうに歩いてたから声掛けるのやめちゃったけど」

関東勢は皆来てくれているらしい。

キセキの皆は色々あって道は別れたけど、やっぱり根本は繋がっているんだね。

いつかまた、皆でバスケが出来たらいいのに……。

「んじゃ俺と黒子はもう行くわ。まだまだ食い足りねーしな」

「了解っス! 楽しんでって! 終わったら皆でメシでも行かねっスか?」

「分かりました。またメールします」

2人も仲良さそうに去っていった。

「桃……さつきちゃん、よくここが分かったね」

「うん、なんとなくね、女のカン!」

「女のカン、怖すぎっス」

「青峰さん、先日はありがとうございました」

「……おー」

「青峰っちがこんなトコまで来るの、珍しいっスね!」

「……さつきがウルセーんだよ」

「私はみわちゃんに会いたかったんだもん!」

桃……さつきちゃんがぎゅっと抱きしめてくる。

胸が。胸が当たってるよ!
すんごい柔らかい!

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