第80章 進展
「あっ、ほら、やっぱりエッチなことするっ」
泡を纏った大きな手が、巧みに身体中を撫で回す。
前からは恥ずかしいと言ったのが良くなかったのか、涼太は後ろに回って好き放題。
「だってみわ、すべすべで気持ちイイんスもん」
そうかなぁ……いつも涼太はそう言ってくれるけど、涼太の方がずーっとすべすべなんだけどな……。
すべすべ?
すべすべ……
すべすべ…………
「……スベスベマンジュウガニ、ってカニがいたよね……」
じわじわと身体を侵食する快感からなんとか逃れたくて、脳内をひたすらカニに染める。
「……カニ? あの、ハサミがあるカニ?」
「そう、あのカニ」
「え、オレとイチャイチャしてるこのタイミングでカニっスか!?」
「ごっ、ごめんなさい! カニ、美味しいよね!」
ああっ、やっぱりカニを妄想するのは良くなかった!?
でもなんか、どうしたらいいのか分からなくて!
「いや、美味いし好きっスけど……なんつーかみわって、ホントに予想外っスわ……」
「わっ、ちょっ、どこ触ってっ」
ずっと胸を弄っていた手は、ゆっくりと下半身に向かっていく。
お尻にぶつかっているのは……涼太の昂り。
さっきからずっと、勃ったままだ。
なんだかそれが物凄く、生々しい。
「いいじゃないスか、みわのお尻はすべすべして、まんじゅうみたいだし」
「でっ、でもね、スベスベマンジュウガニは毒があるから油断しちゃだめなんだよ!」
「何のハナシ!?」
「うう、ごめん混乱して……」
またコントみたいになってきた……色気って、どうしたら出るんだろう。
ドラマのワンシーンのような大人の女性には、どうやったら成れるんだろう。
「……まー、オレもその毒にやられちゃったんかもしんないっスわ……」
「っ、あん」
核を弄られて、堪らず声を上げてしまう。