第80章 進展
「あぁっ……ん、あっ」
「……は、……っ」
酒のせいだ。
こんな余計なコト考えるのは、飲みすぎたせい。
淫らな水音が、正常な思考まで溶かしていく。
上がっていく熱が、内側から欲望を膨れあがらせる。
みわは、中で出したいと言ったらなんと言うだろうか?
いいよって?
やめてって?
……みわは、いいと言ってくれそうな気がする。
オレが望むならと、汚い欲望を受け止めてくれると思う。
みわは、自分の犠牲を犠牲とも思わないコだ。
自惚れかもしんないけど、それがオレのコトとなると余計に。
でもそれは、オレのワガママを聞いてくれようとするみわの気持ちってだけで、別に具体的に子ども云々とかオレとの将来とはまた別の話で……
……あーーもう!!
グダグダ考えんのはオレらしくない!
そもそもこんな状態で考えがまとまるワケないっスわ! ムリ! 絶対にムリ! やめ!
折角のみわの誕生日。
朝までイチャイチャしまくるって、決めたじゃないスか。
「ん……っ、あ……!」
ちゃんと、オトナになってから。
みわのお父さんに挨拶を済ませて、お母さんとちゃんと話が出来てから。
順番だけは間違えちゃいけない。
大事な大事な、ヒトだから。
いや、別にデキ婚が悪いとか言うつもりはなくて。
それはそれで、大切なキッカケだとは思うし。
でも、今は違う。
ちゃんとみわが、みわ自身の決めたコトを出来るようになるまで、ちゃんと見届けたい。
ちゃんと……あー、やべ。
「っ、へいき……?」
「いやまさに今、イキそうになってたとこっスわ……」
みわんナカが、また規則的にキュウキュウし始めた。
イキそうになってるんだろうけど、それに促されて、オレまでつられそう。
集中して、なんとかやり過ご……
「涼太……私も、あっ、いっちゃいそう……は、っ、いっしょに、いきたい……」
「……ホントにさ……」
マジで、勘弁して欲しいんスけど。