第80章 進展
「うぅあ、ぁ……ッ」
苦しそうで、でもたまらなく気持ち良さそうな喘ぎ声に、自分の興奮がどんどん高まっていくのを感じる。
腰を回すと、みわの身体も踊り、時々濡れた瞳と視線がぶつかって、お互い微笑んで……なんて幸せな時間。
みわの全身には、もう全く力が入っていない。
イク時に一瞬全身が硬直するくらいで、もう後はなすがままだ。
……以前、あきサンからげんなりした顔で言われたコトがある。
"なんか、スポーツ選手とヤんのってしんどそう。あたし絶対やだわ、あんなんなるの。無理無理"
モチロンそれは、彼女が事後のみわを見てるからなんだろうけど……確かに、日常的に鍛えているからなのか、腰を振るのも大した負担にならないし、休憩を入れれば、基本何回戦でもイケる。
みわにムリさせちゃいけないと分かってはいるんだけど、こんな可愛いの見てたら、それこそムリっスわ……。
乳首をしゃぶると、恥ずかしそうに感じるのが可愛い。
なんで胸小さいとか気にしてんの?
こんな感度良くて、柔らかくて、可愛いのに。
誰だ、挟むのがロマンとか教えたヤツ。
……そこまで考えて、心臓が強く波打った。
みわの中にいる"男"という存在を全部消し去りたい。
彼女が今まで遭った事を考えれば、そんなの軽々しく口に出来るコトじゃないのは、よっく分かってる。
傷付いたココロはずっと治らないまま、膿んでしまってるってコトも分かってる。
簡単に治るような傷じゃないってコトも。
「あ……りょう、っ、た」
「……みわ……」
それでも、この笑顔を独り占めしたい。
二度と傷付いて欲しくない。
強くて優しくて美しい彼女を、ずっとこの腕の中に隠しておきたい。
ずっと閉じ込めておきたい。
「……みわ、好き……すげー可愛いそのカオ、オレ以外に見せないで。オレ以外の、誰にも」
そんなのムリだって分かってるってば。
分かってんの、そんなコトは。