第80章 進展
みわにプロポーズする時は、エッチ中がいいんじゃないか。
それならかなりの確率でOKしてもらえそう。
そんなふざけた事をつい考えてしまうほど、乱れた彼女は素直だ。
柔らかい襞は、さっきから止まることなく指を締め付けてくる。
下の口は、いっつも素直。
「……っ、あ、ぁ」
太腿ががくがくと揺れて、うねる腰は彼女の身体に快感が充満している証拠。
しっとりと濡れていく手に、説明出来ない喜びを感じる。
女のコって、イクとどんくらい気持ちイイんだろ。
このナカに入ったら、気持ちいーんだろな……そんで、もっと気持ち良くさせてあげられるかも。
頬を紅潮させて喘ぐ姿に、下半身が疼いてくる。
……けど、まだ完全に勃つまでには時間がかかりそうだ。
酒飲み過ぎると、こんなんなるんスね。
「りょう……た」
「んー、ごめん、挿れたいけど……まだムリそ」
「あぁっ」
物欲しそうに緩んだ口元に口づけをして、埋め込んだ指を動かし始めた。
「あ、ああ、ぁ」
「もちょっとイッて待っててくんないっスか」
「え……っ、待っ……あ」
苦しそうに顔を歪めて乱れるのを見てると、イジめたくて仕方ない。
不思議なのが、自分の気持ち。
前に……何故か勃たなくなって、焦って更にどうしようもなんなくて……って事があった。
あの時はみわの優しさに助けられたんだった……状況はあの時とおんなじなのに。
なんだろう、今日は全然焦ってない。
みわが、自信をくれたからっスかね。
みわはいっつも、見えない力になってオレを成長させてくれるから。
可愛くて可愛くて、仕方ない。
必死に胸を隠そうとしてんのも、たまんない。
何してんスか? 全部可愛いって、言ってるじゃないスか。
全部好きなんスよ、ホントに。
「あー……ほんとに、すっげー好き」
全部、欲しい。