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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第80章 進展


「涼太っ、酔いすぎだよ! ちょっと、ちょっと落ち着いた方がいいよ、水飲んで、水」

今更ながら気が付いたけれど、涼太の目の縁はぼんやり赤く、いつもキラキラの瞳も、どこか眠そうだ。

「酔ってないってば」

ほんのり語尾も呂律が怪しい。
黒髪から覗く流し目……なんで男のひとなのにこんなに色っぽいんだろう。

でも……やっぱり酔いすぎ!

「さっきからの言動といい、泥酔確定です!」

「でいすい?」

「泥酔。泥に酔うって書く泥酔」

「どろよい?」

「う、あの、泥なんだけどそうじゃなくてね」

脳内の辞書までエラーを起こしてしまっているようだ。

水を取りに行こうとしたけれど、涼太の手は解放してくれない。

酔ってるのか正気なのか、はっきり分からないのが正直なところ。

「……どろどろになったみわに酔うってこと? 大歓迎っスわ」

「ほ?」

ホックが外されて緩んだブラジャーに、少しだけずり下げられたショーツをまじまじと見つめて、涼太はまた嬉しそうに微笑んだ。

「さっきはじっくり見れなかったっスけど、この下着カワイイっスね。真っ白にレース付きってのがまたエロくて」

「う、う」

確かに、今日のデートに合わせて新調した下着だけれど、そうやって凝視されると恥ずかしい以外の言葉がない。

「チラチラとエロい所が見え隠れしてんのが堪んないんスよね、チラリズムっていうんスかね」

「ねえ、ねえ本当にもう言わないで」

両手は涼太にしっかりと捕まって、ずっと頭の上で固定されてる。

無防備な腋の下まで彼に曝して、恥ずかしいとしか形容出来ない。

「でも……ほら、垂れて来てるっスよ」

「あっ」

入り口をからかうようにくるくると刺激されると、ピクリと腰が浮く。

ぬるりとした感触から分かる……身体は勝手に涼太を受け入れる準備を整えているんだろう。

恥ずかしい事を言われているのに、言わないで欲しいのに、やめて欲しいのに、身体はどんどんと熱くなるばかり。


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