第79章 邂逅
「みわ、トんでる? だいじょぶ?」
ぼんやりと靄がかかった思考を掻い潜って、涼太のいつもより少し低めの声が脳に響く。
「だい、じょうぶ……」
一瞬意識が飛びそうになったけれど、何とか持ちこたえたみたいだ。
でもまだ、身体は快楽の渦中にある。
全身がぴくんぴくんと痙攣しているのが何よりの証拠。
もう、次の段階に行くのかと思いきや……埋め込まれたままの指が抜かれる気配はなくて。
「みわの気持ちいいトコは、ココっスよ」
「っあん」
ぐぐ、と膣口が開いて、指が2本になった。
お腹の後ろを、ゆっくりと擦られて……それだけなのに、なんでこんなに気持ちいいの。
「あっ! ああぁっ! あ、んっ……」
なに、どうして、いつまで続くの?
気持ち良すぎて、おかしくなる。
彼の指を、キュウキュウと締め付けるのが分かる。
「涼太……ね、お誕生日なんだし……涼太も、気持ちよく、なって」
喋ると上手く息継ぎが出来なくて、唇が震える。
だってさっきから私ばっかり、だもん。
オレの好きにさせてくれたらそれでいい……って。
涼太が満足するように、挿入して気持ち良くなるように動いて欲しいし、動いてあげたい。
「うん、だからね。今日はさ、誕生日だから……みわのぜーんぶ、貰うっスよ。オレでいっぱいに、してあげる」
「えっ、そ、そうじゃなくて……涼太が、気持ち良く」
「みわはまだ分かってないんスかね、前にも言わなかったっけ? そりゃみわん中に入れたらめちゃ気持ちイイんスけど……気持ちよさそーにしてんの見ると、めちゃくちゃ満足するんスわ」
う、う、だからその表情はずるいよ。
なんでそんなに幸せそうな顔、するの。
彼の下半身は、ぼんやり薄暗い室内でも分かるくらい大きくなってる。
我慢するのだって、キツいはず。
「もう、10代のセックスはおしまい。これからは、オトナの、ね」
そのお茶目なウインク姿、会話の内容と乖離がありすぎです……。