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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第79章 邂逅


「そう、健康は大事なんスよ。だから健康でいるためにはさ、いっぱい食べていっぱい寝ないと、でしょ?」

良質な睡眠と栄養。
スポーツをするには不可欠。
あとは、精神を良い状態に保つこと。

「うん、睡眠も栄養も大事だよね。どうかな? 食事……ちょっと味、薄めなんだけど物足りなく感じる?」

「いや、ちゃんとダシの味がしてめっちゃウマイっスよ! センパイもウマイウマイ言ってあっという間に完食だったし」

「本当? 良かったぁ。これからレパートリーも増やしていくね」

色々手探りで作っている涼太の食事。
"食"ってスポーツ選手の基盤になるものだから、世の中には情報が溢れている。
まだまだ勉強中、これからも……

「って、そうじゃなくて! なんでみわはいつもそーなんスか!」

「えっ、えっ、なに?」

「みわはいっつも涼太涼太涼太って、オレばっかりじゃなくて自分のことにかまえって言ってるっスよね!?」

「かまえって……ちゃんとご飯食べて寝てるよ!」

「程度の違いを言ってるんスよ、オレに向ける心配を少しでもいいから自分に向けて!?」

「だ、だから自分には十分に向けてるってば!」

「向けてないんスよ、向けてないから言ってんの!」

「向けてるよー!」

「どこが!?」

「ど、どこがって言われても!」

「ホラ言えないじゃねえスか!」

「そ、それは揚げ足取りだよう! 急に言われても出てこないだけだもん!」

「もー、認めて!? なんでみわはそんなにガンコなんスか!?」

「りょ、涼太だって頑固! 私だって納得してないのにうんうん言えないもん!」

「じゃー納得して!」

「無理言わないでー!」

殆ど息つぎをしてない事に気が付いた。
ガーッと一気に言い合って、酸欠状態。
ただでさえ混乱していたのに、酸素が足りなくなってちょっとくらくらした。




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