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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第79章 邂逅


「おー、みわ、お疲れー」

その夜、練習が終わった後、あきと合流した。
串カツを食べようという事で、お店は心斎橋の近くに。
本当は通天閣付近に沢山お店があるみたいなんだけど、1本道を間違えると結構治安が……という事だったので、今回はやめる事にした。

「このお店なんだけど、いいかな?」

有名な心斎橋の大きなアーケードからすぐの所にある、串カツ屋さん。
店の前ではガンコそうな顔をした人形が串カツを胸の前でクロスして持ってる。

「あ、ガイドブックに載ってた。串カツ美味しそうー。なになに、ソース二度漬け禁止、ふむふむ」

幸いにも並ぶことなく店内に案内される。
カウンターに腰掛けて、目の前で揚げている店員さんに注文していく方式のようだ。

すぐに水とキャベツが運ばれてきた。
キャベツは、普段スーパーで買うものよりも厚くてしっかりしているんだけれど、品種が違うのかな……なんて思ったり。

置いてあるメニューと食べ方を読みながら、いくつか注文を済ませた。

「あき、飲みたかったら飲んでもいいよ。ビールに合うって言ってたし」

「んー、今日はいいや。もし飲むんならあとでコンビニで買ってホテルで飲むー」

「そっか」

今日は、あきと一緒のホテルだ。
いつもはマクセさんとシングル2部屋を取っているんだけれど、今日はツインで。

今度は本当にあきとゆっくり旅行、したいなぁ。

「今日、どこ行ったの? どうだった?」

「あーうん、概ね予定通り。大阪城行って、通天閣行って。気が向いたからそのまま動物園に行って、後はちょっと寺巡ったりしてた」

「楽しそう! 写真撮った?」

「撮ったよ、ほい」

「はいお待ちどう。左から串カツ、紅生姜、チーズ、れんこん、アスパラね」

店員さんがバットを私達の前に置き、上に乗せてある串カツの説明をしていく。

「いただきまーす……ナニコレ、うまっ」

「本当、美味しい!」

「やばい、幸せだわ」

美味しい物を食べながら、他愛もない事をお喋りして……とっても楽しい時間を過ごした。

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