• テキストサイズ

【黒バス:R18】解れゆくこころ

第24章 引越し


「じゃあ今のうちに、さっきの続き、するっスか?」

ふざけてそういうと、益々赤くなる。
いやまあ、半分以上は本気っスけど。

「……きょ、今日は帰る……」

「ん、送っていくっスよ」

残念だけど、みわっちの気持ちをソンチョーするっス。

皆が帰った後の誰もいない部屋に戻った時の気持ちを思い出す。
みわっちがいなくなったらオレ、どうなるんだろう。

怖くて、考えられない。
今まで、望むものはなんでも手に入った。
なんでも出来た。

大事なものが出来るという事は、その分大きな弱点を作っているのではないか。

何が正しいのか、どうしたらいいかなんて、オトナじゃないオレには分からない。

今やりたい事、オレがやらなきゃならない事を必死でやるだけだ。

インターハイだって、オレがもっと早くから真面目に練習に出ていれば。

オレがもっと強ければ。

悔やむ事ばかりだ。

二度とあんな思いをしないよう、センパイ達やみわっちや皆にさせないよう、エースのオレがやらなくちゃ。

オレが。

……練習する時間が削られるのを防ぐために勉強も頑張らないとっス……ね……。



/ 2455ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp