• テキストサイズ

【黒バス:R18】解れゆくこころ

第79章 邂逅


徐々に速度を上げていく律動に、涼太の息も弾んでくる。
疲れてるだろうに、大丈夫かな……そんな事をぼんやりと考えながら、私は何にもする事が出来ない。

自身に埋め込まれる彼を感じるたびに、嬉しくて、嬉しすぎて発狂してしまいそう。
自覚していないくらいに、求めていたんだ。

ああ、シート……汚しちゃったら、どうしよう。
快感の合間に出来た僅かな隙間でそんな心配もするけれど、それもすぐ新しい快感に上書きされて。

「あ、ん……ッ、あぁ」

「みわ、濡れすぎでしょ……そんなにオレに抱かれたかった?」

ニヤリと笑うその表情は、妖艶でどことなく幼くて……。
吸い込まれたみたいに、目が離せない。
ゆるゆると、首を縦に振るしか出来ない。

「濡らしてくれるってさ……オトコにとっちゃすげえ嬉しいコトなんスよ。だから余計な心配しないでよ」

「あ、あぁ、あッ」

最奥をグリリと抉るようにかき混ぜられて、腰が跳ねる。

涼太が言っている『余計な心配』がシートの事だと気付くのは、少し経ってからだった。

「りょ、た……あり、がとう」

「んー? なんの事か分かんないっス」

額に汗を浮かべながらそう言って微笑む姿は、今何をしているのかを忘れてしまいそうな程に魅惑的で。

片足を彼の肩に担ぐように持ち上げられると、角度を変えた挿入が一段と深くなる。

「ア……あぁ……」

「あ、潮噴いた……見て、オレの腹まで飛んできたっスよ」

薄暗い中でも、涼太の腹部が濡れているのが分かる。
自覚は、全くない。
でも、尿意のような感覚の後にいつも同じ事になってるから……

「ごめ、なさ、っ」

「謝んのはナーシ」

そう言いながら、ピタリと止まる律動。

「あ、あ……だめ、だめ」

欲しくて欲しくて、腰を振ってしまう。
もっと奥まで突いて、もっと擦って。


/ 2455ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp