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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第79章 邂逅


「あ、あ……」

ぶわっと全身に広がる快感。
ううん、快感、なんて表現じゃ足りない。

足の先から頭のてっぺんまで、支配される。

涼太だ。
私の身体の中に入ってきたのは、涼太。

その事実が脳みそを揺さぶって、唇が、全身が震える。

「っ……」

声にならない声が、吐く息と一緒に漏れていって……頭の中が、真っ白に染まっていく。

「みわ、っ……ごめん、キツ、い?」

涼太の腰の動きが、止まった。
眉を顰めて歯を食いしばって……止めた腰は、ふるふると震えている。

欲望に抗って抗って、私の事を気遣ってくれてるんだ……。

それが、こんなにも嬉しい。
優しいこのひとが、大好き。

「ううん……きもち、いい……大丈夫。
私は大丈夫だから、我慢しないで」

全部受け入れてくれるあなたを、受け入れたい。

「ゆっくり、する……から」

「あ、ん……っ」

ジリジリと奥を目指して挿入されていく涼太の屹立。
思い切り突き込んでも壊れないのに、まるで薄いガラスを扱うかの様な丁寧さで、私を侵略していく。

最奥まで挿れるのかと思いきや……遥かに浅い部分で先端は止まり、また入り口に向かって引かれていく。

「あ、あ、待っ……」

出て行っちゃう。
そう思ったら、今度は抜ける直前で止まって……。

「ん、やぁ、止めないで……!」

焦らされるのに耐え切れず、そう言った途端……今度は1番奥まで突き込まれて。

「あ、あぁあ……んッ!」

濡れた雑巾を床に落とした様な水音と共に、肌がぶつかる音。

焦らされ、じくじくした熱を燻らせていた身体は、一気に頂点に向かい始める。

「みわ、聞こえるっスか?
グチュグチュいってる。ホラ、もうナカぐっちゃぐちゃ……こんなによだれ垂らしてさ、エロすぎ」

「ひ、あ、言わない、で」

顔が更に熱くなるのを感じる。
恥ずかしいけれど……彼の発言に間違いがない事は、私の耳にも届く淫らな音が証明していた。

「そんな事言って、奥までどんどん呑み込んでくのはだーれ?」

「や、や、いじわる、あっ」

「ほら、また溢れてきた。もうお尻まで垂れてるんじゃないスか、みわのエロい汁」

それにしたって、今日の涼太は意地悪。
反論しようにも思考は停止。
ただただ快楽に呑まれ、声を上げるしか出来なかった。



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