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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第79章 邂逅


微かに喘ぐ声が、震えるほどに嬉しい。
もっと、私がして貰ってる時みたいに、もっともっと気持ち良くなって。

もっと気持ち良くなって欲しいのに……
ここは、思い切って聞いてみるしかないのかな。

「あ、あの、涼太……」

「……ん、どしたんスか?」

「えっと、あの……リクエスト、ございます、か?」

「へ?」

あれ、今なんか変な事言ったような。

どうしたらもっと彼のいいところを愛撫出来るか、自分だけじゃ分からないから、勇気を出して涼太に直接聞いてみようと思ったのに。

「……ぷ」

「あっ、笑った!」

涼太は、いつもみたいに肩を揺らして笑ってる。

「いや、突然美容院みたいになるからさ、おかしくて」

そうだ。
痒いところはございませんか、まさにあんな感じの発言だった。

「ち、違うの、今のは」

「分かってるっスよ、みわの考えてるコトは」

涼太は笑いながらそう言ってくれるけど、台無し!
この久しぶりの甘い空気を台無しにしちゃったよ……。

「ごめんなさっ、んん」

緩んでいた涼太の指の動きが再開されると、すぐに余裕がなくなってしまう。

ぼやけていく視界で焦点の定め方を模索しながら、ひたすらに彼のものを愛撫した。

「……は、みわ、さ……ヤバい、から」

眉間に皺を寄せて耐える姿が、綺麗。
うっすら汗が浮かんだ顔も、湿って表面温度が下がり始めた身体も。

「リクエストしていいなら……さ、もう、いいっスか……?」

全部全部、愛しい。

全部、欲しい。

「でもみわまだ、イッてないっスね……」

私をいかせようと、触れる指が震えてる。
今、私が望むのだって……

「涼太……私も、ほし、い」

涼太が、欲しい。

「お願い、涼太……」

「そんな事言ってさ……オレ……も、ガマンできねっスわ……」

カサリと取り出した小さな包みは、避妊具。
器用に口で開いて、ゴムの独特な音と共に装着を終えた。

「みわ」

「あ……ッ」

グッと腰を引き寄せられて、涼太が……入ってくる。


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