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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第79章 邂逅


「あ……ッ」

さすさすと入り口を上下する指。
時々、陰核をわざと掠める。

いつの間にか露出されていた胸の先端に、柔らかい唇が吸い付いた。

「んっ、ぁ」

行き場のない手を泳がせて涼太の耳に触れると、熱い肌とは対照的なピアスの冷たさが、何故か情欲を煽って……
回って回って、呑まれていく。

「気持ちい? みわ」

「う、ん……あっ、あ、ン」

狭い車内では自由に動けず、微かに身動ぎながら喘ぐしか出来ない。

言いたい事があるはずなのに、言葉として固まる前に、どろりと流れて出て行ってしまう。

身体が密着しすぎて、涼太に触れられない。

「みわ、先にクリでイこっか」

「あ……っ!」

掠めるだけだったのに、突然ぐいと押し潰されて腰が飛ぶように浮いた。

器用に気持ち良い所だけ、刺激してくる。

「相変わらず、感度良すぎ」

「っあ、あ」

気持ち……いい。
こんなの、すぐにいっちゃう。

でも、やだ。
今欲しいのは、そうじゃなくて。

「や、涼太、ちが……私も、っ」

涼太の腰をペシペシと叩いて懇願すると、彼は耳もとでそっと囁いた。

「……触ってくれんの?」

その掠れた声に、言い表せない気持ちが浮かび上がる。
気持ち良く、してあげたい。

涼太が少し腰を上げると、僅かに身体の間に空間が出来た。

彼のジャージの中に指を滑らせて、震える手で握る。

「ん……」

鼻から微かに漏れた気持ち良さそうな声に、ゾクゾクと背中が痺れる。

もっとこんな、握るだけじゃなくて、もっと色んなところに、触れたいのに。
その、髪にも、顔にも、身体にも。

それが出来ないのが、もどかしい。

茂みから陰嚢に向けて、ゆっくりとさするように触れる。

指先で、中央のつなぎ目の様な筋を上から下になぞると、また濡れたため息。

柔らかいそれを、優しく包み込むように揉むと、喉を鳴らした涼太の腰が、揺れるように浮いた。

気持ち、いいのかな。
少し汗ばんだ肌の感触が、なんだか物凄く生々しくて。


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