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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第79章 邂逅


いってえ……勃ちまくって、テント張ってる下半身。
行き場がなくなって、すげーいてえ。
あんなトコで発情するからだ、自業自得。

新しい土地で初めてのコト、みわは顔に出さないけど相当疲れてるはず。

ほっとけば無理ばっかするみわを、休ませてあげなきゃ。

会いたかったのが1番だけど、東京駅から電車で帰るとなると、かなりの時間がかかるからっていうのも、迎えに来た大きな理由。

これからみわも頻繁に大阪まで行く事になるみたいだし、毎回そんなコト言ってらんないんだけど、やっぱり慣れるまでは疲れるだろうし。

……駐車場から出て暫く道路を走っていても、会話がない。

寝ちゃったっスかね? と時々横顔を確認するけど、その度に大きな瞳と目が合った。

クリスマスの時みたいに、駐車場でキスして、怒ってるっスか?
いや、クリスマスの時はもっと先まで進んだから、キスで抑えた今日は大丈夫なはず。

そうそう、クリスマスの時は、その勢いのままワンピースの裾から……ダメだダメだ。
ボンノー退散!!

道は空いてる。
良かった、これなら長々と車内に拘束させずに済むだろう。

「涼太……ごめんなさい」

助手席から、小さな声。
前の交差点は丁度赤信号で、停車してから様子を伺うと、みわは俯いていた。

「どしたんスか?」

「……ちょっと、酔っちゃった、かも」

予想もしなかった返答に、思わずブレーキをさらに強く踏み込んだ。
そっか、だからずっと会話がなかったんだ。

「マジっスか、気持ち悪い? コンビニでトイレ借りた方がいい? それとも高速乗ってから」
「あの……少し、休みたく、て」

「ん、リョーカイ。ちょっと停まるっスわ」

高速乗る前で良かった。
ちょっと停車して、水でも買ってこよう。

重力がかからないように、いつもよりも丁寧にアクセル・ブレーキ操作をする。

道路端に車を停めると、みわは青白い顔を……して……ない?

むしろ、耳まで真っ赤だ。

あれ?

「あの、涼太ごめんね、そうじゃ、なくて……」

小さくなっていくみわを見て、ごくり、自分でも喉が鳴ったのが分かった。



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