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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第77章 共栄


「今、何時くらいかな?」

「8時過ぎ。今日は昼食べたら帰るっスわ」

「そっか、そうだよね……」

"帰る"の単語がこんなに胸を痛くするとは。
やば……帰りたく、ない。

「大丈夫。次、すぐ会えるもんね」

下がった眉に気が付いているのかいないのか、みわはえへへと笑った。

彼女の首筋には、赤い痕。
首筋だけじゃない。
鎖骨から、胸から、背中から、お尻から、太ももの内側まで、全部つけた。

完全に、マーキングだ。
消えなきゃいいのに。
焼印みたいに、永遠に。

「みわさ、オレの事忘れないでよ?」

ぐっと顔を近づけると、ぽんっと頬を染めて、でもちょっと非難めいた顔で。

「忘れないよ……忘れられるわけ、ないよ」

おもむろにみわの身体に掛かっている布団をめくると、所有印がついた白い肌が露わになる。

慌てて胸元を隠そうとする腕を掴んだ。

「やっ、離して、だめ……っ」

細い手首は片手で押さえられるほど華奢だ。
右手でまとめて捕まえて、みわの頭の上で拘束する。

「みわ……さっき飲んでくれたやつさ、今、どこにあるっスかね?」

「さっ、き……?」

みわがさっき飲んだやつ……というのはコーヒーじゃなくて。

「さっきオレのを口でしてくれた時に、飲んでくれたの……分かるよね?」

何度目のセックスだったか、明け方の行為で舐めてくれた時、みわの口の中に出して、そのまま飲ませてしまった。

左手の人差し指で、なぞっていく。
唇から、顎を通って喉、胃。

「もう、ここにはないっスかね……」

「んっ、や、恥ずかし……んッ」

腹をツウとなぞると、浮き上がる腰。
そのまま、下腹部を撫でる。

「ここかな?」

本当に出したいのは口じゃなくて、子宮ん中だけど……身体の中まで犯してるみたいで、これも悪くない。

「や、やだ、見ないで……」

擦り合わせてる膝の奥……薄い茂みの下、どうなってるか見なくても分かる。

「あ、んッや」

そのまま指を這わせて、敏感な核を掠めながらぬめった蜜壺へと指を沈めていった。


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