第77章 共栄
「はぁ……っ、う」
何度も絶頂を迎えた自分の身体は、もう自由がきかない。
手足には力が入らないのに、秘部だけは、中に居る彼のモノを搾り取るように、収縮し続ける。
「……あー……すげー出た……」
涼太は逞しい腕を私の身体に巻き付けたまま気怠そうにそう言うと、ずしりと体重をかけてきた。
その重みに負けて、ふたりは繋がったまま、ベッドへと沈み込む。
汗に濡れた肌の感触。
今は熱いけれど、すぐに冷えてしまいそう。
「ごめん、みわ……重いっしょ」
「ううん……大丈夫」
重たい……けど、安心する。
温かい。
世界でいちばん大好きなひとの、温もり。
「待って、すぐ抜くから」
解こうとするその腕を、思わず掴んだ。
「……みわ?」
「……まだ、待って……」
いくなと言ったり抜くなと言ったり、我儘ばかり言っているのは分かってる。
それを聞いた涼太の腰がビクンと跳ねて、少し萎えた彼の先端が最奥を掠めた。
「あ、ん」
「も、そんな可愛い事言うなって……」
「んん……ッ」
涼太の大きな手が私の小さな胸を包み、それだけでゾクゾクと感じてしまう私の身体は、震え始める。
「固くなんの、早すぎ」
親指と人差し指で先端を挟むようにつままれて……。
「あ、ん……や、ぁ」
ナカの収縮が止まらないせいで、まだ全身に快楽のエキスが充満してるような状態。
とても、正常な判断が出来る時じゃない。
でも、まだくっついていたいのはこころからの本音で。
「とは言え、抜かないとダメっスね」
「ごめんね……ん、んぅ」
ずるりと抜け出ていく感触にも、身悶えする程の快感を感じてしまう。
「少し休憩すれば何回でも出来るっスよ?」
「……う、うん」
涼太とはくっついていたいけれど、身体はもう限界だ。
多分彼は分かってくれているんだろう、からかうようにそう言いながらも、そっと優しく抱き締めてくれた。