第77章 共栄

「……っ、く……」

……オレは器用に上手く、果てるまでのコントロールが出来てる方だと思う。

でも、やべー……限界がすぐそこまで来てる。

「んぁ、う、んん、うっ……」

枕に顔を押し付けてオレを受け入れながら高々と腰を上げているみわの中心は、触らなくても一目で分かるくらいグショグショに濡れていて、赤く熟れた果物みたいだ。

でも、オレを根元まで咥え込んでるその様は、生き物のようにも見えて。
あれだけ苦手だった生々しい女という性が、こんなにも愛しい。

突き込むたびに、行き場を無くした愛液が卑猥な音を立てて飛び出す。

「あ、ん、っうう、あ……！」

みわも、限界が近い。
……ずっと頭をよぎっていた事をしたくて、自分の親指を唾液で濡らし……

そっと、触れた。

「っひ、や……？　そこ、ちが……」

頑なに閉じているソコを、指の腹で優しく撫で上げる。

「りょ、待って、そこ汚いっ、やぁ」

「大丈夫、風呂入ったっスよ」

きゅう、と締まるのが分かる。
そう、オレが今撫でてんのは……アナル。

みわがずっと、母親の恋人に犯され続けてきた場所。

ぐ、と彼女の身体に力が入った。

「涼太、だめ……」

「大丈夫……痛い事しない。
入れたりしないから……力、抜いて」

別にオレにアナルセックスをしようなんて気は、これっぽっちもない。
ただ、全部、オレが触れたい。
全部。

ピストン運動を再開し、右手では陰核を、左手で後ろの穴をさする。

「や、ん、だめっ、だめ、あ」

オレを止めようと、枕から顔を上げて振り返るみわは、最後の理性になんとかしがみつこうとしているような、そんな表情だ。

「りょう、た……」

嗄れた声での懇願。
潤んだ瞳。
汗に濡れた肌。
鳴り続ける結合部。

「……ごめん、みわ。
めちゃくちゃ色っぽいな、って思っただけで、止めてはあげらんねースわ……」

腰を打つ速度を、上げた。