第77章 共栄
愛してる。
言葉にするのは簡単かもしれないけど、みわはどう思ってるんだろう。
オレは、人はこの世に生まれて、無条件で親から愛されるものだと思ってた。
家族って、仲良くて助け合うモンなんだって。
でも、子どもを殺しちゃう親もいるし、捨てる親もいるし、家族バラバラなとこだってあるのが現実。
オレの考えって、甘いのかな?
みわが愛を知らないなら、オレが教えてあげたい。
ただ、それだけ。
ずっと考えてきたことだ。
みわが何を悩んでんのか知らないけどさ、みわの言動全てが、オレのこと愛してくれてるって、分かるから。
それがすげぇ幸せだから。
分かってないのなんて、みわだけっスわ。
みわの白い尻が、誘惑するようにこちらを向いて、揺らめいて。
うっかり後ろから攻める体勢になっちゃったけど、丁度いい。
1番奥まで入れる格好。
みわの1番、奥まで。
「っあっう、あぁ……!」
ギリギリまで引いて、一気に突き込む。
ドロドロの結合部が、ぐちゅりと音を立ててオレたちの合体を悦んでるみたいだ。
背を反って震えて、声にならない喘ぎを漏らして、それでも間違いなく頂点に向かって進んでいく姿が加虐心を煽っていく。
メチャクチャにしてしまいたい。
余計な事なんか、なんにも考えられなくなるくらいに。
オレの事しか考えられないように。
「みわ……可愛い。すっげー、可愛い」
「りょたあ、あ、あ……」
前に回した手で陰核を弄りながら中を抉り取るように腰を動かすと、みわはぶるぶると震えながら、ぴゅっと潮を吹いた。
潮と愛液が混ざったものが、広げておいたバスタオルへと染み込んでいく。
更に動きを激しく。
パンパンと肌がぶつかる音を響かせて、オレのもんだって、ここにはいない第三者へ知らしめるように。
「あっ、あ、涼太あ」
みわと繋がってるこの瞬間が、最高に気持ちいい。
射精する時とは全く違う、全身を満たしていく気持ち。
そのトロけた顔、オレを呼ぶ声、ホントたまんない。