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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第77章 共栄


身長差20センチと少しの私たち、涼太が洗面台に寄りかかるかたちになってくれているから、楽にキスが出来る。

まだ前を閉じていなかった涼太のバスローブがはだけて、洗面台に広がった。
まるで、純白のシーツのよう。

ちらりと見えたその裸体は、まるで美術室にあった彫刻のように美しくて、うっかり見惚れてしまう。

拙いキスでも、涼太の息が少し荒くなっていくのが分かる。

いきなり、こんな事して驚いてるかな。
呆れられちゃったら、どうしよう。

矛盾にも湧き上がってくる焦りに戸惑っていると、ぐいと腰を強く引かれ、密着する昂り。

「あ、っ」

「……みわからのキス、すげー嬉しいけどさ……止まんなくなるよ」

大きな手が、私のバスローブを脱がしていく。

少し、余裕のない声。
濡れて、濃くなった瞳。
色っぽい。

「いいよ……誘って、るの」

潤っていたはずの口内が、カラカラになってるのが分かる。
ひどく掠れて色気とは無縁のその言葉でも、涼太は微笑んでくれた。

「ベッド行く?」

この寒々しい脱衣所では、流石に2人とも風邪を引いてしまうかもしれない。
こんな所で発情したのが恥ずかしくて、小さく頷いた……途端。

身体が、宙に浮いた。

「ぎゃあっ!?」

全く色気も何もない声を気にしている暇など無くて……全裸のままお姫様抱っこをされていると気が付いて、卒倒しそうになった。

あちらこちらを隠す余裕もないまま、私の身体は質のいいシーツの上へと投げ出された。

「誘ったのはみわっスよ……覚悟して」

同じく、一糸纏わぬ姿で迫ってくる涼太を見て、心臓が止まりそうになる。

好き、好きすぎて。
こんなにも好きすぎて、おかしくなる。

「あっ、ん」

その指が首筋に触れただけで、全身が燃えているように熱くなる。

中心が彼を求めて蜜を溢れさせているのが……分かる。



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