第76章 清新
半ば勢いで彼女の腰を持ち上げ、奥まで挿入してしまったけど……やっぱり、後ろから挿れんのはまずい。
目から入ってくる情報が刺激的すぎる。
みわの白い肌が、薄暗い部屋でぼんやりと浮かび上がるようにして見えるのが、キレイすぎて。
その彼女を、オレが乱しているんだという背徳感と征服感。
小さな肩が。
天使の羽のような肩甲骨が。
細い腰からヒップへのラインが。
そんでもって、お尻の……あーダメダメ。
考えれば考えるほど下半身に血が集まりまくって、頭がボーッとする。
頂点に辿り着くまでの時間が短くなる。
「っく……ぅ……」
奥歯を噛み締めて、射精感をなんとかやり過ごす。
みわ……何、言ってんスか。
大体、感じやすいってのは、確かに……オレの経験上、ではあるけど、別に特定の誰かを思い浮かべてるワケじゃない。
そんなに気になる?
例えば、みわが、オレのを挿れた時に「大きい……!」って言ったら、「それ誰と比べてんだろう」って思うかってこと?
思うかってこと?
……思う、かも?
…………あ、うーん、思うかも。
そんで、妬くかも。
そっか……まあ一歩譲ってそうだったとしても……
ん?
こういう時って、何歩譲るんだっけ。
も、ダメだ、全然まとまんない。
「あぁ、ッ……りょう、たぁ……!」
みわのエロい声で興奮しすぎて、それどころじゃないんスよ!
「ああもう、分かったっス! みわの気持ちはよーく分かったから!」
「りょう、た……?」
みわが不安げに、こちらを振り返る。
でもその目は、すっかりトロけてしまってる。
濡れ方がヤバい。
挿れながら陰核を弄ると、太腿に垂れる勢いで溢れてくる。
もう、そんだけで分かる。
オレの事が大好きなんだって。
こんな可愛いの、どうしたらいいんスか。
あーもう!
「も、なんて言ったらいいか、分かんねえスけど、……く、オレの中には、アンタしかいねえから! だから、これからは何があってもオレの事信じて。ノーは受け付けないっスよ!」
頭ん中にある言葉をとにかく出して、奥まで突いて、再び絶頂を迎えたみわに絞り取られるように、果てた。