第22章 夏合宿 ー4日目・ふたりの夜ー
こうしていて感じるのは……
オレは、みわっちと抱き合ったりキスしたりなんて、毎日何回でもしたい。
朝昼晩でも足りないくらいだ。
ついでに言うと、みわっちとならセックスだって毎日したい。
でもまだまだみわっちの中では、オレとのそういう行為は、キスひとつとっても一大イベントみたい。
経験の差なんスかね。
でも、こんなにひとりの子としたいって思うの初めてだから、オレも結構戸惑うことばかりなんスけどね。
みわっち、次はどうしようどうしようと悩んでいるのが一目瞭然。
頭で考えなくて、感じたことをそのまま言ってくれればいいのに、っていうのはオレの立場だから言えてることなんスね。
「みわっち、そんなに焦らさないで欲しいっス〜……」
わざとちょっとふざけた口調で。
「そんなに眉間にシワ寄せて考えることじゃないっスよ?」
人差し指で、眉間をぐりぐり。
実を言うとこの表情、困ってるだけじゃなくて嫌がってるように見えて心配になるんだ。
これ以上言わせるのを強要しても、嫌がられるだけっスかね……。
みわっちの顔が今まで以上に赤いし、限界かも。
ゴメンね。もう無理しなくていいっスよ。
後はオレが……
「…………い……」
ほんの小さな、消え入りそうな声。
咄嗟だったので聞き取れなかった。
「ごめんみわっち、なぁに?」
顔を寄せると、みわっちは突然オレの浴衣の胸元に手をかけ脱がし、乳首に口付けた。
「……んっ」
今まで、触られてもくすぐったいとしか感じなかったのに、まるで電気が走るように気持ちいい。
乳首で感じるのは女の子だけだと思ってたのに。
「みわっち、どうしたんスか……」
たどたどしい動きではあるけど、胸に吸い付いているみわっちがエロくてたまらない。
みわっちが顔を上げると、蕩けた目で言った。
「黄瀬くん……一緒に……き……きもちよく……なろう……?」
何かが弾ける音がした
あ やばい
油断してた
頭とカラダが熱くなる
止めらんねー
気付くとその細い身体を押し倒していて
みわっちを上から見下ろしていた