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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第21章 夏合宿 ー4日目ー


黄瀬くんは、私が彼の口を塞ごうとしている両手をひょいと掴む。

「じゃー、逆。みわっちも今日、目 開けて?」

またまた上目遣いで手の甲にキス。
どこぞの王子様も真っ青になるような決まりっぷり。

「な……っ!」

「……ね?」

きょ、今日は……今日はずるい!
私が断れないの分かっててそういう顔わざとして……!

「わ、分かった……! ギャフンと言わせてやるんだから!」

「みわっち、ちょっと趣旨がずれてるけどキスしてくれるってことでOKなんスね」

「あっ……」

「ね?」

気付くともう黄瀬くんの腕の中。
抜け出そうと抵抗するけど、力が入らない。

「だっ、だめだって、今日は……」

「みわっち、腕に全然力入ってない。
嫌なら突き飛ばして。全力で。オレとキスしたくないなら」

ばか。ばか。ズルい。

腕が回されている腰が熱い。
手で支えられている頭が熱い。

「〜〜……ずるいっ!」

欲望を振り払うように、キッと睨み付けた。のに。

「……ッみわっち、その目、ゾクゾクする……興奮する」

何興奮してんの!
まだキスもしていないのに、黄瀬くんのが大きくなってきているのを感じる。

私も、下半身が熱くなっているのがわかる。
気持ちよく、なりたい……。

堪らず、腕を黄瀬くんの首に回した。

「……キス……する……んだよね?」

「……はぁ……ほんとにそんな顔されたらオレもヤバいんスけど……目、頑張って開けててね?」

目が合ったまま、顔が近付いてくる。
どこを見たらいいのか、視線のやり場に困っていると、熱く濡れた唇が触れた。

「んぅ……っ」

柔らかい感触が、快感となって全身を駆け巡っていく。

身体がまるで壊れたロボットみたいに勝手に動き、痙攣する。

目が合う。黄瀬くんも顔が少し赤い。
興奮してる?
舌で私を弄りながら、気持ち良くなってる?

「んあっ、うっ……」

舌がもっと奥まで入り込んで動き回る。
くすぐったいような感覚に、目を開けていられない。

「……ハァッ……みわっち、オレを見て。
みわっちは今、誰とどうしてるのかちゃーんと、見て……」

「はぁ……はぁ……っ」

黄瀬くんと、黄瀬くんとキスしてる。
抱き合って、舌を絡めて、キス……
なに、この感覚……

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