• テキストサイズ

【黒バス:R18】解れゆくこころ

第73章 散華


周りにいたグレーストライプのスーツを着た男が懐からナイフを取り出し、私の服を切り裂き始めた。

「ぅ……んんぐ……」

身じろぐが、大きな収穫は得られない。

「動いたら痛い思いをする事になるぞ」

その冷たい声とともに頬に添えられたのは、見た事も無い、刃先の大きなナイフ。

"殺される"そう思った。

こんな奴らに好き放題されるくらいなら死んでやる、そう思った筈なのに、目の前に突然現れた"死"の恐怖に、私は完全に呑まれていた。


セーター、スカート。
キャミソールにブラジャー。

すでに脱がされていたショーツ以外の衣類という衣類を、次々と、切り裂いていった。

物凄い力だ。服がまるで、ボロ布のような無残な状態になっている。

布が裂ける音だけが、室内に響く。

こわい、こわい

衣類は全て裂かれ、私の身体を纏うものは膝上までの靴下と、ハイカットのスニーカーのみとなった。

涼太に選んで貰った、靴だ。

「お、いいカッコだぞ。
陵辱モノの定番って感じで」

ヒューッと、囃し立てるように聞こえる口笛。

「スッポンポンじゃ、逃げるに逃げらんねえなあ」

周りにいる男たちからも上がる笑い声。

なんで笑っているの?

何が可笑しいの?

何が、楽しいの?


現実を受け止められずに惚けていると、何やら、紐のような縄のようなもので両手首を拘束された。

動かすと、皮膚に食い込んで激痛が走る。

「ゔぅ」

「亀甲縛りにしないだけありがたく思えよぉ〜?」

ギャハハハと、また下品に笑う声。

頬を、固くささくれ立ったような紐がピシリと打った。

「ほら、足開け」

"ボス"の、背筋が凍るような凄みのある声。

後ろには、撮影機器のようなものを構えた男。

まるで、奴隷にでもなったみたい。
実際、彼らは私の事をその程度にしか思っていないんだろう。

これから、人間以下の扱いをされるんだ。






/ 2455ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp