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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第73章 散華


オレの彼女は、一般人だ。

絶世の美女とか、誰もが振り返るような美人とか、そーゆーんじゃない。

ただ、みわが持つ透明感と儚げながら意志を持った瞳は、様々な人間を魅了していく。

守ってやりたいと言いながらも、彼女はきっと、オレの後ろで守られているタイプじゃない。

オレと、同じ方向を向いていける女だ。

そんなみわが、オレのを健気に必死に咥えながら上目遣いをしてくるのが、堪らなくて。

「っ、みわ……も、いい、から」

ぞくぞくと腰から広がる甘い痺れに、もう我慢の限界だった。

そっとみわの口を、痛いほど勃ったオレから離す。

艶やかな唇と屹立の間を銀糸が繋ぎ、その淫靡な姿にまた、疼く。

「……下手で、ごめんなさい」

「違うっスよ……気持ち良すぎて、ヤバいってこと。
みわ……いい?」

返事を聞かぬうちに、押し倒した。

オレを愛してくれている間に乾いてしまっていないかと、再び指を挿し入れる。

「ひっ、あ」

そこは、変わらず潤っていた。

リズミカルにみわの弱い所を刺激するたびに、腰が跳ねる。

「みわ、可愛い。
ココ、気持ちいんスね」

「やぁ、だめ……りょうた、私、もう」

みわの蕩けた目も、オレを欲しがってくれている。

「……ん、オレも限界」

ベッドの引き出しをカタンと開け、ゴムをひとつ手に取った。

袋を破こうとすると、みわの細い腕が遮るように添えられる。

どうしたのかと顔を覗くと、耳から首からを真っ赤にしたみわの姿。

「りょ、た……今日は、だいじょうぶ……」

……まさかの、その言葉。

温泉では、ゴムがなかったから、ああいう流れになったんだ。

もう、あのままなかった事には出来ないほど、ふたりとも身体が出来上がってしまっていた。

でも、今は違う。

それなのに……
その、魅惑的な言葉に理性がぐらつく。

「……大丈夫な日だって、100パーセント出来ないわけじゃないって……分かって、言ってる……んスね」

「……涼太なら……いい」

その大きな瞳に視線を奪われて、
お互い、言葉をなくして……

どちらからともなく、唇を重ねた。




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