第71章 笑顔
「っ、ね、みわ……」
「うっ……ん、なぁ、に……?」
ゆるゆると動かすオレの腰に応えるように、みわも腰を揺らしてくれている。
みわとする、こころまで繋がるようなセックス……癖になる。
ああ、気持ちいい。
ゾクゾクする。
本当に、なんだ、これ。
「ごめん、こんな事、今言うべきじゃないかもしんないけど……オレ、こんなに気持ちいいセックスって、した事ないんスよ……っ」
オレは、何口走ってんだ。
こんな事言われたって、困るだけだろ。
「え……?」
案の定、みわは驚いたように目をしばたたかせた。
こんなの、過去に他の女と関係があったって、暗にそう言ってるだけなのに。
みわが聞いて、嫌な気持ちになるかもしれないのに。
分かってんのに。
「みわだけ……みわだから、オレ、こんなに」
分かってんのに、勝手に溢れるようなこの気持ちが、もう抑えられない。
身体とこころで感じるままに……みっともなく喘ぐオレを、みわは優しく包んでくれる。
「ねえ、みわ……
オレと、ずっと一緒に居て。
この先もずっと、ずーっと……」
「涼太……うれしい……」
何度目になるだろう。
みわのナカにいると、目頭が熱くなる。
「涼太……優勝、おめでとう。
涼太の笑顔……ずっと、見たかったの。
ほんとに、しあわせ……」
「ありがとう、みわ……」
みわを愛しいと思う気持ちにも、この快楽にも、この涙にも逆らわずに、2人は自然と溶け合うようにして繋がっていた。
何度絶頂に導いても、導かれても、飽きることなく何度も、何度も。