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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第16章 【番外編】Happy Birthday!!


「あ、オレの好きなメーカーだ。
青いタオルと……紺のタンクトップ?
キレイな色っスね!」

「いいのが思いつかなくて……
いつも……使えるもの……と……
似合いそうだな、って思って」

「おまけにタオル、黄色い糸で刺繍してある!
KAIJO 7 RYOTA KISEって、カッコいい!」

「へたっぴで、恥ずかしいんだけど……」

「え、これみわっちがやったの?」

「一応、洗濯機で洗ってもほつれないよう
工夫はしてるんだけど」

「うわあ……嬉しいっス……ありがとう……」

驚いたことに、黄瀬くんが涙ぐんでいる。
この人は本当に、涙脆いんだから。

「みわっち……」

優しく肩を引き寄せられて、腕の中に誘われた。
心臓の音が、黄瀬くんに聞かれそう。

「みわっち、ドキドキしてる。
オレも、みわっちに触れるの久々で
ちょっとドキドキするっスね……」

「……んッ……」

優しく、ふわりと唇が重なった。

「ホントに……嬉しいっスよ……」

柔らかい舌が、呼吸の合間を見て
口の中に滑り込んでくる。

「あ……」

いつもの熱いキスとは違い、
じゃれてくるように絡む舌に
反応するのが精いっぱい。

口の中が、二人の唾液でいっぱいになる。
飲み込むと、黄瀬くんが身体中に
染み込んでいくような錯覚に陥った。

「き、黄瀬くん……はぁ……
お誕生日、おめでとう……っ」

黄瀬くんは、私の頭を支えている手を
離そうとしない。

いつもよりも、とてつもなく甘いキスで
もう腰に力が入らない。

「みわっち……さっき、
冷蔵庫の中、見えちゃった……」

「んんっ!」

お茶出したとき!?

「ねえ、あれ、オレに作ってくれたんだよね?
オレだけのために作ってくれたんだよね?」

「んっはぁ……そだけど……お腹いっぱ、ンッ」

「食べたいっスよ……」

料理じゃなく、私が食べられてしまいそう。

「はっあ……きせ、くん、くるし……」

「みわっち、甘いんスもん……」

「んっんんっ……けーき……」

「はは、ゴメンゴメン。いただくっスよ!」




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