• テキストサイズ

【黒バス:R18】解れゆくこころ

第70章 特別


「とにかく、次に青峰さんに会ったら、ちゃんと誤解は解いた方がいいよ」

「……う、そう、かな」

「青峰さんモテるだろうから、他の女の子に取られちゃうかもよ?」

「!」

バッと思わず顔を上げたさつきちゃんの、その表情の意味は……。

「……ね?」

「うん……」

顔を真っ赤にして小さくなるさつきちゃんがあまりに可愛らしくて。

ちゃんと、伝わるといいな。

お互いの気持ち。




「……大ちゃんがアメリカに行ったらどうしよう……」

さつきちゃんはそう呟いて、すっかり氷の溶け切ったグラスを両手で掴んで、水滴が滴り落ちるのも気にせずアイスティーを飲み干した。



……アメリカに。


「アメリカじゃないかもしれない。ヨーロッパだって日本人が活躍してるし……」


…………。


私は、答えることが出来なかった。





/ 2455ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp