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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第70章 特別


どうやら空はご機嫌斜めなようで、窓の外からは雨が跳ねる音が届くようになってきた。

でも、そんなささやかな音が入り込む余地はない。

「……あっ……」

室内は、みわの甘い吐息とともに上げられる嬌声と、彼女の身体の状態を教えてくれる水音で満たされていた。

好きだ。

まるで初めてのセックスのように、ぎこちなく進んでいく行為。

震える指先で膨らみを揉み、先端を優しく舌で転がす。

「ん、ぁ……」

ゆっくり、ゆっくり、執拗ともいえるほど。

そのまま、指と舌で全身を辿っていくと、みわからは絶えず悩ましい声が上がった。

可愛い。
その声だけで、脳みそが噴き出しそうだ。

好きだ。
ちゃんと、気持ち良く出来てる?

下半身に触れる頃には、みわの腰は痙攣し、中心から蜜が溢れ出しているかの如く、潤っていた。

「アっ……あん、あ」

溢れた蜜を塗り付けるようにしながら外性器を探る。

「っ、だめ……涼太あ、アァ……んッ」

濡れた指で陰核を転がすように愛撫すると、普段よりもゆっくりな全身への愛撫に高められていたのか、すぐにイッてしまった。

いよいよ、みわの中に指を挿れる。

いつもは興奮だけが頭を占めている筈なのに、ここでも僅かな恐怖心が頭をもたげた。

大丈夫。
ゆっくり、挿れれば。

柔らかくなった花弁の中心に指を添えると、やわい肉がオレの指を呑み込むように、沈んでいく。

「んんぁ、あッ」

「みわ、痛くない……? 大丈夫?」

「……んっ!」

少し指を動かすだけで、チュクチュクと可愛い音が鳴る。

ここ、ここがみわのイイところ。

「あぁ……ん」

彼女はまるで楽器みたいだ。

指で弾くと、押すと、擦ると、それに合わせて魅惑の嬌声が上がる。

みわは、抵抗もせずオレに身を委ねていた。

「りょ、涼太……もぅ……」

半開きにして唾液が零れた小さな口からは、もう限界の合図。

大丈夫だろうか。
傷付けないだろうか。
こんなオレでガッカリされないだろうか。

自分自身の服を脱ぎながらコンドームの袋を手に取ったところで、異変に気が付いた。



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