第68章 際会
まさか、夏の最後にみわと初ラブホテルを経験する事になるなんて全く予想だにしていなかったけど……
念願の玩具プレイが出来た上に、みわからこれ以上ない程の愛の告白。
みわといると、幸せの上限ってないんだなって思い知らされる。
しかし夏が終わって……
そこからはあっという間だった。
秋の修学旅行……は沖縄に行ったけど、まさかのクラス別に日程が違うという事態。
クラスが違うみわとは全くルートが異なってしまった。
毎年そうだというから、こればかりは諦めるしかない。
せめて、1年の時のように同じクラスだったらいい思い出ができただろうに。
……これも、卒業してから2人でやり直しっスかね。
学祭はクレープ屋をやった。
相変わらずバスケの招待試合が出来るような状態ではなかった為、オレたちも学祭に参加したが、裏方でひたすら果物を切る役割を引き受けた。
売り子をやれと言われたけど、客寄せパンダになるのだけは御免だったから。
みわのクラスはメイド喫茶をやるというので驚いて見に行ったが、みわも裏方で焼き菓子を焼く仕事をしていたので、安心した。
結局学校行事なんてクラスが違ってしまったら、なんの関わりもなくなってしまう……。
来年こそ、同じクラスになりたい。
成績も、年間通してまあまあのところをキープ出来ていると思う。
みわセンセイが懇切丁寧に教えてくれるからだ。
みわの助けがなかったら、オレは何回赤点で補習に引っかかっていた事か。
……みわ。
夏にリハビリセンターに行ってから出来た目標で、何かと勉強に費やす時間が増えていた。
あれだけ今後の事で悩んでいた彼女が、目標を見つける事が出来たんだ。
全力で応援したいから、逢う時間も減らした。
オレ自身も、今後の事について色々調べたり考えたりする時間が出来た。
時々センパイに相談に乗ってもらったりもして。
そうこうしているうちに、季節は冬。
また、ウィンターカップの季節が訪れようとしていた。