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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第68章 際会


「……オレは正直、複雑っス……」

「え、ど、どうして?」

風呂場でみわに思いっ切り興奮させられ、ベッドで落ち着いて繋がろうとしたらみわがオレをもっと気持ち良くすると言って上に乗られ……。

主導権を握られたまま、あっという間にイカされた。

「なんかみわ、上手くなってない?
練習でもしてんじゃないの?」

怒られるの覚悟でそう聞いたら、みわは顔を真っ赤に染めた。

「……マジで?」

「う、動き、へたっぴなの、どうにかしようと思って……」

努力家気質がこんなところまで。
それはすげえ嬉しいんスけど……
それにしたって……

「はぁ、こんな情けねー姿晒して……」

「……ごめんね?」

普段あんなに控えめなのに時々こうしてメチャクチャ大胆になるのは、みわらしい。

そんなとこも好きなんスけどね。
男として……ホラ……。

「やっぱやられっぱなしは性に合わないっスわ……」

「???」

ぐったり疲弊した身体を起こし、ベッドのすぐ横、低い位置に設置されている自販機を覗き込んだ。

ローションからローターからバイブ、ディルドまでまあ、豊富な品揃えで……。

「やっぱ最初だとローターっスかね」

ピンクのローターが入ったガラス扉のボタンを押すと、カチリと音がして扉が開いた。

「涼太、それなぁに?」

みわがひょっこりと覗き込んでくる。

「いや、折角音を気にしなくていいホテルなんだから、アシスタントでも雇おうかと」

「どういう意味……?」

「お」

ついでにその隣にいい物があったので、同じように購入した。

「ねえ、涼太?」

「ごめんね、みわ。
ちょっと好きにやらせて貰うっスわ……」

「え? 何を……?」

オレの言いたいことが全く掴めていないみわはつぶらな瞳で首をかしげている。

その柔らかい肩をしっかりと掴んで組み敷いてから、唇を啄むように重ね始めた。

「ん……」

必死に応じようと唇を動かす姿が可愛らしすぎて、オレの中にある理性のストッパーが外れる音が聞こえる。


2人が口づけを交わす静かな室内に、カチャリという金属音が響いた。

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