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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第68章 際会


鈍い痛みを感じるほど強く吸われて痕がついた場所を、今度は優しく舌で舐められて……。

痛みと交互にくる快感が、私の中心を無遠慮に叩き起こすように刺激する。

あまりに淫靡なその光景を、働かない頭でずっと眺めるように目で追っていた。

胸元に散らされた無数の花びらは、まるで涼太の独占欲が表れているようで、嬉しい。

「みわはさ……あんまオレの外見、褒めてくんないっスよね。……もしかして、嫌い?」

え。

涼太はしょぼんと眉を落としている。

さっきまで、あれだけ強気でグイグイ来ていたのに。
本当は、そんな不安を抱いていたの?

あんなに自信があって、男の子にも女の子にもモテて、誰からも愛される貴方なのに。

「違うよ……なんか、涼太のこと顔でしか見てないって思われるのが嫌で……」

他の子と、一緒にされるのが嫌で……。

「みわの事、そんな風に思うわけ、ないじゃないっスか……」

涼太が身体を起こして、耳朶をカリッと噛んだ。

「んゃっ!」

「やっぱ……みわに格好いいって言ってもらいたいんスわ、オレ。
何百人に言われようと、何千人に言われようと、満足なんかできない」

「か、かっこ……いい、よ、すごく」

「ホント? オレの事、ちゃんと見て?」

涼太がそんなに不安になるなら……と、頑張って目を合わせる。

「みわ……もっと、見てよ……
オレの事だけ……ずっと……」

けれど、その目に吸い込まれる。
その姿を見ているだけで、息が乱れる。
私、どうなっちゃってるの。

「はぁ……はぁ……み、みてる……よっ」

「見て……触って……ねえ……」

涼太が私の手を取って、シャツの中に誘導する。

触れた胸板は、硬く発達した筋肉の上に、さらりとした皮膚の感触。

私は、この服の下がどうなっているのかを知っている。

この胸に抱かれる快感を、知っている。

「や、やぁ……はっ……は」

発情期を迎えた動物のように、興奮が抑えられない。

この人が好きだという気持ちが後から後から溢れて、止められない。


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