• テキストサイズ

【黒バス:R18】解れゆくこころ

第67章 想い


「……みわ、大丈夫?」

つい夢中になって、貪るようにキスをしてしまった。

「ん……へい、き」

すっかり腰の力が抜けたみわが、オレにしなだれかかっている。

細い肩。
キスしている時に強く抱きしめたはずみで緩んだ浴衣の合わせからは、双丘のふくらみが僅かに覗いている。

あー……
触りたい……

流石にここがどこかを忘れたわけじゃない。
小さな電灯ひとつに照らされたベンチ。
部屋でも家でもない、外だ。

触れたら止まらない事も分かっている。
大事な大会前だってことも。

己の暴走しそうな欲を鎮めるように、指先で俯いている柔らかい頬に触れた。

「涼太……」

「……なんスか、みわ」

流石に、こんな所であんなキスして、怒られるっスかね……



「私が役に立てることは少ないけど、応援してる……がんばって、ね」

そう言って合わせた目は、微かに潤んで濡れていた。
その瞳に、一瞬で惹き込まれる。

勢いで甘い花の蕾のような唇を再び奪った。

暴走を抑制されていた欲が、その瞳の力に引き摺られて知らず知らずのうちに顔を出していた。


「ん、ぁ……ッ」

先程はみわも意識して抑えていたであろう嬌声が、僅かに漏れた。

それは、この燻ったこころに火を灯すのに十分な熱量で。

欲望がぐるぐると理性を巻き込みながら回っている。
その濁流に身を任せるように、浴衣の隙間に手を差し込んだ。

「ぁ、りょ……」

しっとりと汗ばみふんわりとした感触に、身体の熱が一点に集中していくのが分かる。

指先で感じる膨らみの先端は、既に硬く尖っていた。
可愛い。

「みわ……」

「っ……」

名前を呼ぶと、ふるりと震える身体。
ヤバイ。止まらない。

唇が僅かに離れた瞬間、みわが首を横に振った。

「……涼太、宿、戻ろ」

その揺れた瞳には、はっきりと欲情が宿っていたけれど、必死で理性を働かせようとしているのが分かった。

これは……反省、だ。




/ 2455ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp