第67章 想い
「……なんも説得力ないと思うけど、いつもそんなの観てるわけじゃないっスよ」
みわは未だモジモジしており、オレも非常に恥ずかしいしで、もう誰か助けて。
「ゴメンね、みわ」
「……なんで謝るの?」
「いや……みわに似てる女優選んだりとか……そういうのってイヤかなって……」
きっとそれは女の子には分からない感覚。
溜まったモノを出すって、女の子が思ってるよりも、ずっとずっと作業のようなもので。
そこに気持ちなんて存在しない。
ホントに、カケラも存在しない。
いいなと思って選んでるワケじゃない。
気持ち入れてしたい時、オレは好きな女を思い浮かべてするし。
いや、あくまでもオレの場合ね?世間には様々な性癖を持った男がいるから……。
手っ取り早く出せればいーや、って事が殆ど。
だから、そういう時は分かり易く勃ちやすい素材を選んでいるだけだ。
ってな事を一から説明するのも変な話だし……。
「に、似てるって、私あんなに胸ないもん」
正直に言って、どんな女優だったか全く覚えてないんだけど、多分みわがこう言うからには胸が大きかったんだろう。
いや、特殊モノじゃなければ割合的には胸が大きい女優のが多い訳で……。
不可抗力っス、不可抗力。
「なんでそんなにおっきい方がいいの?
てか、みわって何カップなんスか?」
さらりと気になってた事を聞く。
「え……っ」
あ、固まった。
「アルファベットで言うと何番目?」
「さ……さんばんめ……」
おおお。
素晴らしい。
「ほら、十分じゃないスか。
全国のBカップ以下の子に怒られるっスよ?」
そっと乳房に触れると、ふわっと柔らかくて反発力のある感触が堪らない。
「や……っ! だって、挟めないもん!」
……待て待て。
「ねえ、前も言ってたけど、そんなに挟みたいんスか?」
みわは顔を真っ赤に染めた。
「それは……だって、男の浪漫だって……」
「オトコの……?」
ああ、あきサンがまた変な事吹き込んだんスかね。
半勃ちになってる先端にぱくりと食いついた。
「や……んッ」
「オトコのロマンは、大好きな女に強く求められる事っスわ……」
「ちょ、りょうた……っ!!」
その夜は、みわが意識を手放すまでひたすら翻弄した。