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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第67章 想い


「みわ、お待たせ」

「……オツカレサマ」


シャワーを浴びて出てきたら、なんだかみわの様子が少しおかしい。
顔を少し赤くして。

「どしたんスか、みわ」

「……ナンデモナイ」

「……?」

桃っちと待っている間に何か話したんだろうか。
女子トークは良く分からないっス……。

「きーちゃん、ホントダメ」

「えっ? 何がっスか?」

女子ふたりは、それきり話をしてくれなくなった。



桃っちに連れて行かれたのは電車で少し移動し、あまり利用した事のない駅前のファミレスだった。

なんでわざわざこんな所に……と思っていると、店内奥の一角に、おかしな空間がある。

通常なら4人席がいくつか並び、端には2人席が作られている空間だろう。

しかし今そのテーブルはくっつけられて、ひとつの大きなテーブルになっている。

そして、そこに座るのは学ラン姿の男子高校生たち。

更に、その体躯は普通の学生よりも一回り以上大きなもので。



「……桃っち」

「ん?」

「アレ、どしたんスか」

「ああ、来れる人がいたら来てって声かけたんだ♪」

「"かけたんだ♪"じゃねえっスよ……アレ、カオスじゃないスか」

明らかにモデルの仕事の打ち上げで行く居酒屋よりうるさ……盛り上がっている。


遠目で見るだけでも……誰がいるんだ、アレ。

水色と緑の頭が確認できるという事は、少なくとも誠凛と秀徳の人間がいると言う事か。

……今日、無事に帰りつけるのだろうか?

横ではみわが固まっている。



「テツくーん! お待たせ!」

「桃井さん、お久しぶりです」

黒子っちのテンションは相変わらずだ。

桃っちが黒子っちの隣に座って、少し安心する。

「みわちゃん、こっちこっち!」

桃っちの隣にみわが座り、更にその隣にオレが座る事にした。


……正直に言うと、顔は分かるけど名前まで認識してないヒトもいる。

みわに教えて貰うっきゃないっスかね……。


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