第66章 和
しとしとと雨の音が耳に届く。
窓には幾筋もの水の通り道が出来ている。
後から後から水が流れていくその様は、彼女の花弁から溢れ続ける蜜のようだ。
「ひっ……ぁ、あぁ……」
達してびくびくと震えるみわの身体。
ナカは熱く、収縮を繰り返している。
「りょう……たぁ……」
小さな唇から、オレの名前が零れる。
こんなにも可愛くて愛しいものがあるだろうか。
自らの下半身がずくずくと疼く。
こんな姿を見せられているのだから、当然だ。
本当に目の前で自慰行為をしてくれるなんて、思いもしなかった。
足を大きく広げ、自ら陰部を擦り、胸を揉む。
これ以上にないほど刺激的。
……結局いつも、イベントがあるたびにねだってワガママを聞いて貰ってるっスね……。
みわはオレに甘いんだ。
突っぱねればいいものまで、必死で全部受け止めてくれる。
それがたまらなく、愛おしい。
「りょ、うた……」
みわは、震える腕をオレの首に回す。
左腕のギプスが痛々しい。
「みわ……手、痛くない?」
「大丈夫……涼太……わたし、もう……」
彼女から挿入を強く求められるというのは、男冥利に尽きる。
みわは怪我もしているし、今日は話し合いをする為だけに来たはずなのに、やはりこうなってしまった。
自分を戒める為にゴムを置いてきたのに、みわまで我慢させているのでは全く意味がないじゃないか。
「涼太、お願い……」
みわはオレに抱きつきながら、誘うように腰を揺らしている。
恐らく無意識だろう。
あぁ……たまんねぇっス……。
焦らして焦らして、奥まで思い切り貫きたい。
でも、今日は……。
「ごめんねみわ、今日はゴム持って来てないから、指でガマンして……」
「え……」
蜜が溢れる秘所へ再び指を添えると、大して力を入れずともナカへ沈んでいった。
「あッ……!」