第66章 和
「胸、触ってごらん、みわ」
「……え?」
優しくキスしてくれたと思ったら……
許してくれるんじゃなかったの?
「待って、待ってよもう……」
「自分で胸触ったら、オレもシてあげるっスよ」
も、もう早く終わらせたい。
誕生日なんだけど……誕生日だけど!
「うぅ……」
恐る恐る、胸に手を伸ばす。
先端が既に硬くなっているのが恥ずかしい。
「……あれ……もう勃ってるんスね」
「……意地悪……ん……」
そっと胸を揉んだだけなのに、身体は勝手にぴくりと反応した。
身体がビリビリと痺れるみたい。
涼太が、見てる。
こんな恥ずかしい姿を。
琥珀色の瞳が、まるで黄金色に見間違えたかのように、妖しく、艶めかしく光って。
涼太に見られているという羞恥心が、こんなにも身体を熱くする……。
「んん……」
「ん、イイコ」
涼太の指が、ゆっくりと入ってきた。
ああ、この感じが……
「あぁ……ん」
「……そんないやらしい声出して……そんなに違う? 自分ですんのと」
「や、ぁあ……ッ」
違うとかいうレベルじゃない。
もう、全くの別物。
「みわはここが弱いんスよね、ほら」
くいくいと刺激するソコは、身体が浮くほど気持ちいい。
私の秘部は、くちゅくちゅと鳴いて悦んでいるかのようで。
「ぁ、あッ……!」
でも、さっき自分で触って……あんな、あんな所を触らせているのかと思うと……!
「……イイ?」
「ん、んぁあ、りょ……た、やあ! 待って、だめ、だめ」
片手ではうまく抵抗も出来ない。
じわじわと、足先から快感がせり上がってくる。
「みわんナカ……熱いっスね……もうドロドロ」
「ね、もう……ゆるして……あ、あ」
だめ。
そんなにされたら……いっちゃう。
「……イッていいよ、みわ」
その目に捕らえられて、逃げられない。
激しい熱情を湛えているのに、どんな私でも受け止めて貰えると思ってしまうほどの包容力がある瞳。
「あ、んぁ……あぁ……ッ!!」
涼太に見つめられながら、私は嬌声を上げ絶頂に達した。