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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第14章 花火


まったく、黄瀬くんのば、ばか!

こういう事をするんだったら、簡単に一緒に入るなんて言わなかったのに!

今は身体中泡だらけで見えないから強気!
黄瀬くんにも恥ずかしい思い、させる!

……って、見た事はあるけれども、この肉体美には…もう正直どうしたらいいか…

あの、女より全然キレイな彼氏ってどうなの?
……いや、ホントにキレイ。
自分が恥ずかしくなる。

ここは、心を無にして、黄瀬くんがしたように……

「ちょ、ちょっとみわっち! くすぐったいって!」

「う、動くでない!」

「どこの時代劇っスか!?」

「あのね、もういっぱいいっぱいなの! 全然余裕ないの!」

「なんか違う! みわっち、目的が違ってるっスよ! 目がすわってる!」

「だーから暴れないでっ!」

「なんで犬のシャンプーするみたいになってるんスか!」

「確かに、似たような感覚が……」

大型犬を洗うような。

「あのね、みわっち」

黄瀬くんが私の両腕を引っ張る。

「わっ!」

腕が黄瀬くんの肩に乗るような体勢になって。
つまり、おんぶの時みたいに、胸が黄瀬くんの背中に……

「こうして、肌をくっつけあうのが目的っスよ?」

「えっ、あっ」

顔、顔が近い!
髪が濡れてる黄瀬くん、いつもと違う印象でドキドキする!

「みわっちのカラダ、スポンジ代わりにしてオレの身体洗って?」

なんか今サラッとすごいこと言わなかった?

「な、何ですか、それ、どうやったらいいかわからないです」

「背中は、このまま身体を擦り付けて……ほら」

「ちょっ……!」

黄瀬くんに誘導されて身体を動かすけど、
胸の先端が摩擦で刺激されて、変な気分になってくる……!

「や、やっ……」

「あれ? なぁんか、硬くなってる?」

黄瀬くんがニヤニヤとこちらの様子を伺う。
わざとだ!私でもわかる!これ、全部分かってやってる!

「やだ、もうやだ、恥ずかしい!」

身体を離すと、黄瀬くんがこちらに振り返り腰を掴んできた。

「ごめんごめんちょっとレベル高かったっスね」

「い、いじわる……!」

「じゃあもう手でいいっスから……オレの身体、触って?」

そんな言い方をされると、すごくいやらしい事をしている気になる。
恥ずかしい。

けど……。
震える手を、黄瀬くんの肌に重ねた。

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