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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第66章 和


あったかくて、柔らかい。
みわの唇の感触を思う存分に味わいたくて、呑み込んでしまうかのようなキスをしてしまう。

まだ、目が開かないんだけど。

「んっ……」

微かに聞こえる、漏れ出た甘い声。

この声、もっともっと聞きたくなってしまうんスよね……

でも今日はダメだって。

抱きしめている身体が温かい。
重ねた唇の合間から漏れる吐息が熱くなっているのを感じる。

「ぁ、りょうた……」

「……誘わないで、みわ」

布団の中の熱がどんどん上昇していくのが分かる。

ようやく目を開けると、目の前には蕩け切った顔でオレのキスに応じるみわの姿。

ああ……ずっと寝たフリをしておくべきだった。

「可愛い……何その顔……」

「涼太、寝てたんじゃ……」

「あんな可愛い事されたんじゃ、起きるって」

背中から部屋着の中に手を忍ばせると、柔らかい背中を背骨に沿ってなぞる。

「あッ……」

みわ、背中弱いんスよね。

弱い耳も責めたくて、かぷりと耳朶に噛みついた。

「んんぁ……!」

びくんと大きく反る身体。
逃がさないっスよ……。

もう自分の手が覚えているかのように、次から次へと彼女のイイトコロを勝手に刺激していく。

「あっ、ああ」

頭のてっぺんからつま先まで、余すところなく愛したい。

みわは、母親からは愛情を貰えなかった。
オレがその分まで、何倍も愛すから。

「みわ、愛してるよ……」

「涼太……!」

みわははぁはぁと息が荒い。
このままオアズケというのはあまりに可哀想だ。

挿入はできないけど、みわだけでもイカせてやりたい。
力の抜けた身体に協力をして貰いながら、みわだけを脱がせた。

「……は、恥ずかしい」

ひとりだけ一糸纏わぬ姿になったのが耐えられないのか、みわはオレにしがみついてきた。

ああ、本当に可愛いっスね。
こんなにも加虐心を煽られる。

いつも、思ってもない事を言って思ってもいない方向へいってしまうんだ。

「ね、みわ。オレにもうひとつ、誕生日プレゼント頂戴」

「……うん。何が欲しい……?」

「みわが、自分でシてんのを見たい」

「……へ……」

ほらまた、思ってもない方向へと暴走を始める。



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