• テキストサイズ

【黒バス:R18】解れゆくこころ

第65章 星空


「あの、黄瀬君ですよね? 最近はモデルの仕事しないんですか?」

「あー、今はバスケに集中したいんで」

「あの、写真一緒にいいですか?」

「あー、ハイ」

……さっきから3歩歩けばこんな感じだ。

「黄瀬先輩って、やっぱり凄いんですね」

スズサンはさっきから満足げにオレの隣を歩いている。

「別に、凄い事なんてなんもないっスけどね」

本当に女性というものは、見てくれに弱い。
オレが腹の中でどう考えているかなんて、想像もつかないのだろうか。

「先輩、流れるプールでまったりしませんか?」

そう言われ、浮き輪を借りてのんびり流される事にした。



「あー……」

何も考えずにひたすらプカプカと流されているこの感じ、なかなかに癒される。

流れるプールは少し照明も暗めになっているので、余計に落ち着くのかもしれない。

「先輩、さっきからひとりの世界じゃないですか!」

スズサンが隣の浮き輪から苦情を飛ばしてくる。
隣がみわだったらなあ。

「あー……うん……」

「もー! 先輩!」

スズサンがガッシリとオレの腕を掴んで、引き寄せてきた。
何か柔らかい感触。
ちょっと真ん中に突起があって。
……何を触っているのかに気付いて、固まった。

「わたし、Fカップなんです。どうですか、先輩」

見ると、ビキニの中にオレの手を誘導して、乳房を掴ませている。
この子は本当に毎度毎度、なんて分かり易いアピールなんだろうか。

「どうって……ご立派なものをお持ちで」

スズサンがオレの手の上に重ねた手を動かすと、オレの手が柔らかい肉に沈んでいく。
指が、先端に擦れた。

「んっ……」

上目遣いで、ねだるような高い声を出す。

うん。この手順、慣れてるんだな。
彼女の必勝パターンなんだろうか。

「悪いけど、欲求不満なら他当たって」

するりとビキニから手を抜くと、「あっ」と彼女は残念そうな声を漏らした。

「せ、先輩! Fカップですよ!」

顔を真っ赤にして怒っている。

「うん、そうみたいっスね」

「神崎先輩よりもずっと大きいんですよ!」

「大きさはね」

そう言えば、みわって何カップなんだろ。
気にした事もなかったな。

「先輩、先輩は男じゃないんですか!?」

「男だよ。言ってるだろ、オレはみわの男だって」



/ 2455ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp