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【黒バス:R18】解れゆくこころ

第65章 星空


なにもかも上手くいってるんじゃない?

キオ先輩が妊娠、なんて本当にたまたま聞こえてしまった話だけど、こうして活用出来ているんだから本当にラッキー。

別に、先輩がどうなろうと興味はないし、わざわざ学校側に言って騒動にするつもりもない。

こうして、黄瀬先輩と一緒に居られればそれで満足。
普段は神崎先輩、神崎先輩だけど、こうしてふたりで居ればきっとわたしの良さに、黄瀬先輩もオチるはずだ。

惚れさせてしまえばこっちのもの。
自慢のFカップをビキニに収めて、待ち合わせ場所へ向かった。

「あの子、ひとりかな?」
「メチャクチャ可愛いな」
「スタイルいいな」
「胸でかい」
「女の子のグループだったら声かけようぜ」
「いや、もし男でもブサイクだったらイケんじゃね?」

こんな声なんて日常茶飯事。
ちやほやされるのはいつもの事。
気分はいいけれど……。

「ねえキミ、ひとり?」

お。珍しく勇者発見。
周りでワイワイ言っていても、こうして実際に声までかけてくるのはなかなか勇気がいる事だよね。

「ごめんなさい、彼氏と一緒なの」

「いいじゃん、俺達と遊ぼうよ」

面倒臭いのは、こちらも女子のグループの時。
一緒にいる女の子たちがノリノリになってしまったりすると、結構面倒臭い事になる。

でも今日は……


「スズサン、お待たせ」


190㎝を超えた長身。筋肉のついた首に逞しい肩、胸。長い足。
腹筋は綺麗に6つに割れていて、その均整のとれた身体には思わずため息が出る。

更に鍛えられた美しい身体の上には、小さな頭。
艶めくサラサラの髪に、整った顔立ち。

わたしは今まで、これ以上の男性と関わった事がない。
格好いい。本当にこの人、格好いい。

声を掛けてきた男たちも、彼の美しさに一瞬息を呑んだ。
周りにいる女性たちも皆、彼に目を取られている。

「りょーた! 遅いよ!」

そう声を掛けて、彼の腕にしがみついた。

皆、「あのふたりなら仕方ないか」と諦め顔。

最高の気分だ。
今日は、楽しい1日になりそう!!



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