第21章 ヤキモチ
菅原side
先生に用があって職員室まで向かう。
今日は、 しずく部活見に来てくれるかなー。
誘い過ぎて余裕ないと思われてもやだしなぁ。
そんなこと考えてると、 しずくの後ろ姿が見えた。
今日はお団子なのか。かわいい。
声かけようかな。
「ふふふ。宮城くん面白ろっ。」
「 桜山、信じてないだろー。マジだって!」
「あはは」
.......................?!?!?!
しずくと一緒に歩いてる男誰だ...。
しずく、クラスで話せるやついないって言ってたのに。
......友達できたのかって思うと俺も嬉しいけど....
一緒に歩いてるのが男だって思うとなんか複雑。
しずくと付き合ってなかった時は、こんなこと感じなかったのにな。
.........これが嫉妬、なのかな。
結局、 しずくには声をかけられなかった。
その後も しずくと歩いてたやつのことばっか気になっていた。
..............俺、重たい!!
しずくのこと重たいとかいってたけど、俺のが絶対重たいだろ!!
「...はぁ。」
本日、何十回目かの溜息が出る。