第25章 臨時マネージャー0日目
「....たいしたことじゃないんですけど、先輩は家だったよ方角なのかなぁとか、あとなんで臨時マネージャー引き受けてくれたのかなぁとか、他愛もない話ですっ。」
「家は....あっちです。」
そう言って家の方角を指差す。
「それから、マネージャーを引き受けた理由は、私のためです。私、ここのバレー部の人たちには本当に伝えきれないくらい助けてもらって。菅原だけじゃない。田中も西谷、縁下、成田、木下だって。それから、1年生、3年生のみんな。だから、私がマネージャーをしてみんなが助かるなら喜んでやります。....流されてとか、頼まれたから嫌々参加してるように見えてしまったなら、ごめんなさい。でも、やるからには一生懸命やるって決めてるので。....長々とごめんなさい。」
そう言って谷地さんに笑いかける。
「うっ!! 桜山先輩が眩しいですっっ」
「....しずくー!!!!!よかった!!!本当は嫌がってたらどうしようと思って!!!!!谷地さん聞いてくれてありがとう!!」
菅原が入口の扉から顔を出す。
「おい!菅原!出ていくなって....遅いか、」
「いやー!それにしてもお前がそんなこと思ってくれてたなんてな!!」
菅原に続き、澤村先輩や田中、他の2年生や1年生も。
「それじゃ、改めて、」
「「「ようこそ!烏野バレー部へ!!!!」」」
みんなに暖かく歓迎され、臨時マネージャーのとしての日々が始まった。